「発表ボード」に書いて伝える
E: 3人グループになった時に、それぞれが小さいホワイトボード(発表ボード)を使って発表する、という取り組みをおこなうようになったのは今年度からですね。
O: かなり子供たちの中に「発表ボード」を使って表現することが定着しているように見えましたが…
I: 問題解決の授業の時にはその「発表ボード」を使うようには心掛けてはいますね。
O: 算数以外の教科でも使用されているのですか?
I: 現在使用しているのが4,5,6年生ですが、まだ他の教科にまでは広がっていないですかね。
E: 社会科の授業で使っている学年もありましたけどね。あとは休み時間に友達同士で使っていたりね(笑)。
I: 漢字の書き順指導の際に使ったこともありました。時々書き順をごまかす子どももが出てくるので、大きく書くように指導しながら。まずは子どもに「書いてみたい」と思わせることが大切かな、と思います。
教科に関わらず、「言語活動の充実」が現在とても重要視されています。「算数」で言えば「図」を使った表現、「表」を使った表現が、「言語活動の充実」に当てはまると考えています。式表現に、「図」表現や「表」を使った表現を加えさせていくと、よりわかりやすい説明になりますし、子どもの思考力というのはこういう活動で高まっていくのかな、と思います。
ですから本校は、「3人組、発表ボードを使って表現力を高めていく」ということに取り組んでします。時に2人組になってしまう場面もありますが。
K: 「思考力・表現力」の向上について、学校長は成果や手ごたえを実感していらっしゃいますか?
E: 人に説明することで、より考えが深まっていくという部分ですね。子どもは、分かっていても人に説明が出来ないということが結構多いですよ。人の前で発表をする。しかも聞いている友達が分かるように説明をする、ということは、理解の深さに繋がっていくとは思いますね。「発表ボード」に書いたり、自分のノートを見せながら話をする、という「伝え合い活動」というのは、「思考力・表現力」を高めるひとつの手法となると思います。
ボードにしてもノートにしても、自分の言葉で何かに書く、ということ自体かなり難しいですよね。現実的に言えば1,2年生はノートに書くことが精いっぱいでしょう。実際に授業で「発表ボード」を使えるのは、4年生以上だなと感じています。11月の研究発表会を見て、1年目であれだけボードに書けるようになれば、まずまずかなと思います。これから段階を追っていけば、もっともっとうまく表現できる要素はあると思います。
I: 研究を始める前の授業は、ひとりの子どもが発表すると、先生が「いいですか?」と尋ねて、「いいです」とみんなが答えたらおしまいだったんですが、それではいけない、と盛山先生からご指摘いただいたんですね。
E: 授業というのは、子どもたちの中から色々な意見が出て、練り上がっていく中でどんどん深まっていくものなんだ、と。これは筑波大附属小の授業を見ていく中で勉強しましたね。より思考力を深める授業をしたいと思っていた時に、盛山先生の提案授業を拝見し、いみじくもその授業に多少なりとも本校の授業が近づいてきたのかな、と思っています。
盛山先生が本校にいい提案をしてくださったからだなと感謝しております。盛山先生には、今年の夏に本校に来ていただいて、先生方に直接お話をしていただきました。その時はまだ、本校の先生方の考え方と、盛山先生の思考には大きな隔たりがあったんですね。盛山先生の授業の進め方を聞いた時は、まさに目から鱗が落ちるような感じでした。「へぇ〜〜」という声が先生から聞こえてきそうなくらいで。9月終わりくらいから研究発表会の指導案作りに入るときになって先生方の考え方も変わって、現在のかたちに変わったというところです。その間は、本当に模索しながら、やっと取り組み方が分かってきて。授業が出来上がっていったというところです。
K: 今のお話については、先日拝見した授業を見て納得、という感じがします。6年生「速さ」の単元導入を拝見しましたが、あれほど多くのアプローチ方法があることに驚きました。同時にとても新鮮に感じました。 |