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  ホーム 学校授業のスパイス 「アイテム」企画特集 連動企画 日本教育新聞 2016 連動企画vol.3  

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「アイテム」企画特集 連動企画


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挑戦するチャンスを子どもたちに(岩手県北上市立 和賀東小学校)

 今回は、岩手県北上市立和賀東小学校でのアイテムの取り組みについて、学校長である岡本眞喜子先生に
お話をお伺いしました。学校での算数指導の在り方、アイテムに対する思いも含めてお話しいただいておりま
す。

日本教育新聞2016年1月18日付「企画特集」と併せてご覧ください。



少人数指導での成果
 

 昨年行った公開授業では「思考力・表現力」をテーマにしました。先生方が一番力を入れたことは、教える授業から、子どもたちが主役になる授業、子どもたちが分かる授業を作っていこうという点です。そのために、先生方がそれぞれに工夫を凝らし研究を進めました。また、振り返りにも力をいれました。そのようなテーマの中でアイテムを使ったことは、難しい問題もありますが、手ごたえのあるものを残せたと思っています。

 本校は少人数指導の加配教員がいますので、算数に限り5,6 年生では2 クラスを4 グループにわけて少人数指導を行っています。ゆっくり学びたい子、もっとどんどん進みたい子と子どもたちの希望でわけることが多いです。初めはTT で指導している教員もいました。自分のクラスを少人数指導で分けて指導をすることには抵抗がありましたね。自分が見てあげたい、教えてあげたいという思いが強かったのだと思います。でも、少人数に分けて指導する事のよさがどんどんと出てきて、今は4 グループでの少人数で算数が行われることが多くなりました。今まで教室の中でじっと先生の話を聞いているだけで、算数に苦手意識を持っていた子が、少人数指導では積極的に発言することでみんなに認めてもらえる、解からないときは声をかけてもらったり丁寧に教えてもらえるなど、いろいろな良さが分かってきたのでしょう。どの子も算数に対してとても意欲的になりました。「算数大好き!」という子まで出てきて本当にうれしいですね。少人数指導にすることで、今までとは違う先生と子どもとの信頼関係が築けたことは大きな成果だと思っています。

子どもたちのやる気と能力を高めるために
 

 本校には今年度赴任したのですが、すでに去年の職員会議で、アイテムの継続採択が決まっていました。先生方は、もちろん解ける子もいますが、全員が全部を解くことは難しいと分かっています。アイテムは子どもの学習意欲をそぐのではないか、基礎・基本に重点を置く方がいいのでは、などの意見もありました。でも、やっぱり難しい問題にも挑戦させたい、発展的な学習の機会を与えたいという思いが強くありました。このような問題に当たらないまま、慣れることがないままでいることへの危機感があるのだと思います。伸びようとする子ども、発展的な学習でいける子どもがいるのであれば、その子たちのやる気と能力を高めることを保証してあげたいなと。アイテムはそういう期待に応えるものがあります。これはいい、ということは先生方も十分わかっているのだと思います。

保護者の意識
 

 宿題については、私自身、できる子だけに出すやり方は本当は好きではありません。ただ、それも場面に応じて必要だと考えるようになりました。「使いこなせない」ではなくて、使いこなせる子をいっぱい増やせばいいんだと思っています。今までの考え方を変える、今はその移行期間のような時期です。宿題は、半ば強制してやらされるものです。アイテムはそれとは別のものであってほしいですね。自分の力を伸ばしていく事が実感できるものとして使ってほしいです。ここまで出来たから、もう少し挑戦できるかもしれない、というように子ども自身に思ってほしい。自分の学力を知る指標にもなりますよね。

 子どもだけでなく、保護者の意識も変わってきました。もともと学校に対する期待は高くて、学校できちっと勉強してほしいという思いが強く、協力的です。今まで集団生活になじまなかった子が、少人数指導で学ぶ中で「今日は算数の授業があるから」と頑張って登校することも珍しくありません。担任の先生だけでなく、子どもに何か変化があった時に相談できる先生が増えたことは、生活指導上の面では保護者にとってもプラスになっていると感じます。

 今回の取材では、授業も拝見させていただきました。お話にもあったように、子どもたちの様子が、とても生き生きとしていたのが印象的でした。本日は、ありがとうございました。