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日本教育新聞「アイテム」企画特集連動取材

日本教育新聞「アイテム」企画特集連動取材2021

1/11号日本教育新聞企画特集記事では、島根県・松江市立来待(きまち)小学校を取材させていただきました。
来待小学校では、『i・tem算数』を2年前から全学年でご使用いただいております。
岸本康宏校長先生にお話を聞かせていただきました。

「主体性」と「協働」の育成

日本教育新聞:

令和2年に学習指導要領が変わりましたが授業での取り組みに変化はありましたか?

岸本康宏校長先生

岸本康宏校長先生

岸本校長先生:

一昨年の準備段階から教員が教えて、子どもたちが勉強するスタイルの授業を変えていきました。本校が目指しているのは、未来を拓く力である児童の「主体性」と「協働」の育成です。本校では、「主体性」を持たせるために、授業の中で基本事項をインプットし、・発展学習をする際にアウトプットをする授業を行い、問題解決型の学習を日々取り組んでおります。「協働」については、目標の共有のもと,仲間と協力して課題を解決,または達成する学習形態をとり、グループワークや共同制作を授業中に行うことで、児童全員が問題に取り組めるように授業をしております。その上で本校では、「社会に開かれた教育課程」を学校作りの核として授業改善に取り組んでいます。算数の学習においては「主体性」と「協働」が育成できる場と捉え、学習内容(何を学ぶか)の検討、学習方法(どのように学ぶか)の検討を行ってきました。その中で、注目したのが『i・tem算数』です。『i・tem算数』は、学習内容(何を学ぶか)はもちろん、学習方法(どのように学ぶか)において、子どもたちの「主体性」と「協働」を育成する上で、なくてはならないものとなっています。本校が考える<協働による主体的で対話的な深い学びをめざして>という学習テーマにおいては『i・tem算数』を用いた算数科の1時間の流れは、子どもたちにとって「主体性」と「協働」を育成する授業として好評であり、教職員も自信を持っています。このような取り組みと教職員の指導により、子どもたちの学力は大きく飛躍しました。「全国学力・学習状況調査」において本校は取り組み後2年で全国トップ県の算数における平均と肩を並べるくらいの成績を残せるようになりました。

「主体性」と「協働」を育成するためにどのような授業をなさっていますか。

『i・tem算数』を授業で使用する際は「課題の提示」⇒「個人の思考(まず一人で問題に取り組む)」⇒「自分のグループでの思考」⇒「他のグループの思考を取り入れる」⇒「再度自分のグループで意見をまとめて発表する」⇒「授業のまとめ」という流れで進めています。
仮に「個人の思考」の段階で子どもたちの手が止まってしまう場合はヒントを与えています。
算数が苦手な子どもでも、自分のグループの意見をまとめることや、他のグループに入り、自分のグループの意見と「どこが同じか」「どこが異なるのか」を比較し、理解することで、課題を解き進めるための鍵になる情報や足掛かりを得ることができることもあります。
もちろん、正解にたどりつくことができるグループもあれば、残念ながら正解に辿り着けないグループもあります。
正解を導き出すことも大切ではありますが、正解にたどりついたグループは「どこがポイントになったのか」、正解を出せなかったグループは「どこで考え違いをしていたのか」というプロセスを理解し、自分たちの思考を振り返ることが大事です。
児童は個人で考えることと集団の中で答えを導き出すことによって一つの問題に取り組むことで「主体性」と「協働」を学び取ることができます。

『i・tem算数』には「主体性」と「協働」を他にどんな魅力がありましたか。

授業風景写真 4年生「変わり方」
アイテムの探究問題を使用

活用や探究ページにある問題が「主体性」や「協働」を養うためにいいですね。特に探究の問題に関しては、教員が「子どもたちに簡単には解けないが、時間をかけ話し合いながらであれば解けるレベルの問題」を選別して授業で取り組ませています。これにより、子どもたちは自分で考えるようになり、教員も授業中に子どもたちが解く問題を適切に選別できるようになるなどレベルアップし、問題選定や授業の研鑽にもつながりました。
4年生以上の学年では、年に数回『i・tem算数』の活用、探究問題の学習を授業(45分)で使用して行っています。

【子どもたちの自学自習を促す工夫】

記者:

授業以外で『i・tem算数』の活用方法があれば教えて下さい。

岸本校長先生:

宿題や放課後学習でも活用しています。本校では放課後学習は全学年で週4回設けており、子どもたちが自主的に学習できる場を提供しています。そこで『i・tem算数』を使用している子もいます。
今年はコロナウイルス感染拡大防止のため臨時休校が松江市においても一カ月あまりありました。その間、子どもたちは教員が準備したプリント学習に取り組みましたが、課題が早く終わった子どもたちは『i・tem算数』に取り組みました。学校で未だ学習していない内容であっても、『i・tem算数』で単元始めの「テーマ」と教科書を使って問題に取り組んでいました。中には1学期の内に当該学年の『i・tem算数』を仕上げた子どももいました。

1学期で1冊全部終わらせてしまうのはすごいですね。何か子どもたちのやる気を起こさせるような工夫をされているのですか。

子どもたちの自学自習を促す取り組みとして、「アイテム修了証」と「アイテム努力賞」を渡しています。修了証は『i・tem算数』を全て終えた子どもに、努力賞は『i・tem算数』を終えることはできなかったが、取り組みが素晴らしかった子どもに渡し、自学自習の意欲づけの1つとしています。修了証をもらう子どもは全校で6割ほどいます。

「アイテム修了証」

その他に、『i・tem算数』の「進度表」を作って子どもたちに渡しています。「進度表」は、子どもたちの学習状況の把握と同時に適切な指導、助言を各教員が行えるようにと作ったものです。授業で学習が終わった単元は黄色で塗り、復習として取り組めることを子どもたちが分かるように示しています。また、子どもが解き終わったページは色を塗るようにしています。色は「習得」のページは水色、「活用」のページはピンク、「探究」のページは緑で塗るように指示し、子どもたちの進捗状況、取り組みの状況が一目で分かるようにしています。教員は、水色ばかりの子どもには、「習得だけでなく、活用にも挑戦してみよう。〇ページの活用は取り組みやすいよ。」などアドバイスを適宜行っています。同様に、活用までの取り組みで止まっている子どもたちには、探究ページへの挑戦を促しています。子どもたちは、「習得」、「活用」、「探究」のステップを通して学びに向かう解き進める力をつけ、骨のある問題に立ち向かう自信も付けたと思います。さらに、問題をにチャレンジする楽しさも感じた子どもたちもいます。当該学年の『i・tem算数』が終わり、別の問題集を個別で用意し、学校の休み時間、また家庭で挑戦する高学年の子も散見できるようになりました。

「進度表」が子どものやる気を生んだのですね。

そうですね。子どもたちが自学自習をするためには、徐々解き進める問題をステップアップする必要があります。単元の始めは授業で基本を理解してもらう必要がありますが、教科書やドリルだけでは、なかなか応用力や考える力をつけることに難しい場合があります。良い教材やツールを使い、1人1人の取り組みを見ることにより、その子が今どこまで取り組めていて、何が足りないのか、さらに力を伸ばすためには何が必要なのかということを教員が把握し、子どもたち、そして保護者の方々にも理解してもらうために、ひと目でわかるものがこの「進度表」になっています。
保護者の方々から前の学年の『i・tem算数』を持っていて、家で勉強させてみたら今は解けるようになったということを聞くこともありました。子どもたちが成長した証だと私は思います。

『i・tem算数』 進度表

1人1人の学習状況がよくわかりますね。子どもたちも主体性を持って学んでいますね。本日はありがとうございました。

School Data

島根県・松江市立来待小学校
島根県・松江市立来待小学校
島根県松江市宍道町上来待125
児童数:118名
学校長:岸本 康宏

パンフレット「アイテム算数のご案内」

パンフレット「アイテム算数のご案内」